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ムカつく。
インフルエンザで、変態もとい、小林が休んだ。
昨日まで花粉症だと言い張っていたのに。
小林の声がない教室は静かで、インフルエンザの欠席も目立ち、余計に静かだ。
「けいちゃんの顔が怖い」
「はぁ? なにそれ」
『シャケ』のメンバー、神山が俺に言う。
「ほら、また。眉間にシワ」
「あ……、」
自分の眉間に指を当てられて、やっと気づく。
ふふっ、と優しく神山は笑う。
「心配?」
「…別に。」
「素直じゃないの」
また、優しく笑う。
神山は、俺と小林に対して何も思わない。
くっつけようとか、離そうとか、そういう事をしない。
でも、優しく見守るんだ。
まるで、誰かを重ねているように。
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