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「で、あの、言いにくいんですけど…」
「なに?」
「オレ今日入学式なんで学校行かなくちゃ…」
どうせもう遅刻だからもう少しここにいてもいいんだけど…こいつ裸なんだよね…
「じゃあ私も行く!」
「は?いやないない。お前服きてないじゃん!それに…」
「こうすればいいんだよ。」
「おぉ!」
彼女は消えた。
「うわっ!」
そしてまた出てきた。例のブツをガン見しちゃったよ…
「別にきてもいいけど…オレは知らないよ?」
オレは顔を赤く染めてそう言った、と思う。
「やたっ!」
彼女はそれだけ言うとまた消えた。
そう言えば……肝心なことを聞いてなかった。
「名前…なんて言うの?」
「萌香。苗字は教えない!名前で呼ばれたいからね!あなたは?」
萌香…可愛い名前じゃん。可愛いなんて恥ずかしくて口じゃ言えないけど…
「じゃあそう呼ぶよ。おれの名前は島谷 光。呼び方は…」
「光!そう呼ぶね?」
「…うん。」
俺達の物語はこうして始まった。端から見れば独り言言ってる人みたいだけどね…
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