第二章

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  未だに入り口に立ってた私に痺れを切らしたのか、ナミが私の体操着袋を投げて来た。 「わっ、危ないな~。」 それを片手でキャッチしながら、着替え終わろうとしてたナミに文句を言う。 「時間ないって言ってんじゃん!ボサッとしてたら置いてっちゃうよ。」 「今着替えるよ。」 どうやらナミは行動に出るタイプらしい。 被害に遭わないように気をつけとかないとね。 女の子に怪我なんてさせちゃ駄目だからね。 それから私が、今度はナミの脱いだ制服を投げられたのは、言うまでもないだろう。 おかげで初授業である体育には二人揃って遅刻した。    
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