272人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
発生源を見た瞬間、思わず自分の目を疑わずにはいられなかった。
十二人の美形な男達に囲まれている、たった一人の女の子。
それはまるで、どこぞの童話から出て来たお姫様と従者達のようだった。
映画か何かを見ているような気分で眺めていると、お姫様が手を振りながらこっちに駆け寄って来た。
まさか私の知り合い?
私物覚えは良い方なんだけど…あんな子知り合いにいたっけ?
この歳で健忘症の始まりとかだったら洒落になんないんだけど。
この際、手だけでも振り返しといた方が良いのかな?
なおも右手を振りながら近付いてくるお姫様。
やっぱり知り合いか?
最初のコメントを投稿しよう!