第三章

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  一応手を挙げようとした所…お姫様の視線が私の頭上を見ていることに気付いた。 「な~み~!」 そう叫んだかと思った次の瞬間、お姫様は私の真横で目をハートにしていたナミに飛び掛かった。 「うわ!危なっ!」 勢いに何とか持ちこたえたナミは、ダイナミックにジャンプして来たお姫様にしっかり抱き着かれている。 「な~み、会いたかっよ?」 そう言って首筋に顔を埋めるお姫様に、そっちの趣味があるのかと思っていると、ナミは慌てながら首に巻き付いた手を退かしていた。 「あずざ…ぐるじい。じぬ………。」 なかなか退かない手をタップしながらそう言うナミは、若干涙目だった。  
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