第三章

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  不思議に思って眉間に皺を寄せてしまう。 「そんなに悩まなくても良いよ。」 少女漫画なら背後で薔薇が咲きそうな感じで微笑む智さん。 あぁ…今短い悲鳴と共に人が倒れる音がしたよ。 先生が慌てて保健室に運んでる。 …恐るべきキラースマイル。 我が兄ながら眩しいです!! 智さんから後光が出ている気がして、思わず目を細める。 「ん?」 そんな私を不審そうに、小首を傾げる智さん。 その微笑みに慣れるまで、私には大分時間がかかりそうです。 まぁ、倒れるわけではないけどね。 人よりこういった環境は慣れてるし。  
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