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あの後無事三百と五十のタイム取りをした私は、今Sクラスのドアの前にいる。
何故かナミと一緒に。
場所を聞いただけなのに、いきなり私の手を取って走り出した時には、思わずデジャヴュと呟いてしまった。
「…場所さえ教えてくれれば、一人で来れたのに。」
鼻息荒くドアを見詰めるナミにボソッと呟く。
「何言ってんの?普通はSクラスに入れないんだから、こんな機会逃すはずないじゃん!!」
いくらなんでも興奮しすぎでしょ。
苦笑いがこぼれる私と、拳を握りしめるナミ。
「特別なことがないと先生達でも入れないんだよ?ミヤが十夜様と智様の妹だって聞いた時には、マジで嬉しかったんだから!!」
力説するナミに、白けた目を向ける。
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