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「皆さんが静かになるまで5分かかりました」
血と脳漿で彩られた運動場の真ん中
幾重にも重なる‘元・生徒’屍の中、荒巻校長は一人呟いた。
/ ,' 3 「いや、5分もかかった、かのう」
拳に着いた血をペロリと舐め、呟く。
とある朝の全校集会での事であった。
朝礼を開始しても、ペチャクチャ煩いクソゆとりども。
クソゆとりどもの相手は慣れていたと思っていたのだがどうにもガマンできなかった。
気がついたら一人残らず拳で黙らせていた。
/ ,' 3 「しかし、クソゆとりが相手と言えど5分で500人殺しか…
ほっほっほっ、なかなかどうしてワシもまだまだ捨てたもんじゃないのう」
自画自賛。
遠い昔‘剛拳の荒巻’と呼ばれていたが、それも最早今は昔。
格闘家として一線を退き、教員と成り早40年。
強さを捨て、代わりに仕事に打ち込むことで、
小さな小学校ではあるが、とうとう校長にまで成ることができた。
教育委員会から、声もかけてもらっている。
まだまだ先はある、自己の出世を喜びながらも、格闘家としての力、性分が失われていく様をみるのは、辛かった。
そんな時である。
/ ,' 3 「これで出世はストップかのう…」
足元にある元生徒の内臓を足で捏ね繰りながら呟く。
死んだ魚のような目の女の子が生気の無い目をこちらをこちらに向ける。
/ ,' 3 「ほっほっほっ、さすがに全殺しはまずかったかのう」
/ ,' 3 「でも、しょうがないじゃろ?」
/ ,' 3 「お前達、うざかったんだから…ほほ
ふふふ…ゆとりはしねばええんじゃああああ!!!」
両手を挙げ、生徒達の血の匂いと勝利に酔い、叫び声をあげたときであった。
――――シュ
/ ,' 3 「え゛」
己の右手首の先が、飛んでいるのに気付いたのは。
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