~朝礼~

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「違うじゃろ、内藤」 「お前はわしを楽しませなきゃいけない」 「その為には怒りを背負った必殺技をわしに放つか?」 「違うじゃろ」 「正々堂々じゃわしに勝ち目なんかないじゃろ  ……初手のように汚くとも、どこまでも勝ちに執着するお前がわしはみたかったのじゃ」 (;゚ω゚)「残像!?背から声?」 (;゚ω゚)「くっ、本体は――」 (;゚ω゚):∵ 「グガッ!?」 先の荒巻が残像であると気付き、 声がする方に振り向いたと同時、背に走る衝撃。 / ,' 3 「残念じゃ内藤、まったく残念じゃよ」 / ,' 3 「いまの攻撃で胃と肺を破裂させておいた、そうじゃのう、持ってあと5分ってとこか」 / ,' 3 「さて、その5分で今度はわしになにをみてせくれるかのう?」 (;゚ω゚): グフッ 血が、口から溢れ出る。 紅く、澄み切った色ではない、死をイメージさせる内腑の混じったドス黒い血。 (;゚ω゚):(こ、ここまでかお…) 目が霞む、手足が痺れる、意識が、遠のく。 気を剣に移しこむ、を極意とする内藤流。 だとすれば (; ω ):(やっぱり怒りを、殺意を移したところで、なんにもならないのかお…) 再三父から教え込まれた 「気を操る時こそ、心静かに」 この教えを破ってしまったことにいまさら後悔す。 (; ω ):(嗚呼、無念...せめて...全力をだして死ねたのなら....) ガクリと膝が笑い、地に着く。 / ,' 3 「あと3分」
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