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「ここがシェメイデックよ。…お水運んでくれてありがとう。」
「あのさ…町長さん…って言うか…村長さんに会いたいんだけど…案内してくれない?」
リルフェムは水を家に置いてからと言う約束で、案内役を引き受けた。
「リルフェム!!…誰だよ?コイツは?」
「…変な格好だなぁ。」
「…え?…彼は行き倒れになってたの。…それで村長に用があるらしいから…」
若い青年達はじろじろと和都を見回した。
「ねぇ…リル…彼らは知り合い?」
『…!!!…何だよリルフェムの彼氏か~♪』
「Σちっ!!…違っ!!」
慌てるリルフェムに、青年達はからかいながら、走り去って行った。
「だからさっき言ったじゃないっ!!!…もう…変な勘違いされたわ…」
真っ赤になってそっぽを向くリルフェムに、和都は謝った。
「ごめんね…つい…ι……そうだよね。勘違いされたら困るよね?」
「っ…ち…違うわよ…。貴方の彼女や奥さんに悪いでしょ…」
和都は唖然としながら、頭の中で整理していた。
(…つまり…リルは僕に彼女や奥さんが居ると…勘違いされたら可哀相だから怒ってたって事か…)
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