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†第二章†
あれからすぐに時間はながれ夕方になっていた。
「早かったなぁ~」
けれど、頭の中で離れなかった顔が一つ。
大好きなパパでもなく、妄想の激しいマリでもない。
校舎から出てきた私に優しく微笑んでいる人が一人。
「修司さん…」
急に胸がフワッと浮き上がったみたいだった。
そう、ずっと頭から離れなかったのは修司さんだ。
「お帰りなさいませ。お嬢様、学校はいかがでしたか?」
背の高い修司さんは上から私をみつめてくる。
「えっ…えっと、楽しかったですよ!」
と言ってとっさに笑顔を作った。
何私、動揺してるの?
「お嬢様…?」
うつむいた私に聞いてくる。
カァァ////
体の熱が全身に回った。
「早く帰ろっっ」
目をそらし車に走っていく。
朝、マリに言われたことを今になって恨む。
もうっ!!!
マリのバカ~(汗)
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