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【修司SIDE】
あのドキドキが少しおさまってきた。
なのに優しい笑顔で挨拶してくる彼女にまたしてもぶり返す胸の高鳴り。
“かわいい”
そんな言葉が頭にでてきた。
顔が赤くなっていくのが分かる。
自分の中の固く閉ざしたはずの扉が彼女の笑顔ですんなりと開いてしまった…
私は…
【真奈美SIDE】
今日は平日のため、学校の支度をする。
「お嬢様、私にお任せください。お嬢様はゆっくりしていてはどうですか?」
優しい笑顔が下からのぞかせる。
かぁぁ///
何故か赤くなってしまった。
「そっか…そうだよね。」 でも、
いつも私が用意してたのに急に変わるのはなんだか変な気分…
「お嬢様、どうかなされました?」
修司の言葉をスルーし、強い口調で
「じゃあ、私も手伝う。」
これくらいの事、私にだってできるもの。
「…ですが。」
納得できない様子で聞いてくる。
「いいの。二人でやった方が早いでしょ?…」
笑顔で答える。
懲りたのか修司さんは微笑んで
「分かりました。お嬢様がそう言うのならば。」
修司さんが準備を始めた。
ふと、あることを思いついた。
「そうだ!」
あ…
おっきな声でちゃった…
びっくりした修司さんは目を丸くして私の方を見た。
「………えっと...準備が終わったら一緒にお茶飲みましょ♪ここのお庭、天気がいいと気持ちがいいの♪」
満面の笑みで言う。
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