†第一章†

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【修司SIDE】 突然、サラサラした髪が膝に乗った。 執事であっても男は男。近くに女の子がいるとドキドキするのは当たり前。 「お嬢様?」 返事がない。 寝ているみたいだ。 スゥスゥと吐息だけが聞こえる。 普通はありえない…年頃の女の子がハタチを超えた男の膝の上で平気で寝るなんて。 しかも今日会ったばかりなのに… 胸のドキドキを落ち着かせるために深呼吸する。 初日からこんなんじゃ…もたない… ふと、真奈美がしているペンダントが目につく修司。 そこにはお嬢様似の綺麗な女性の写真が貼ってあった。 いけない…こうゆうことは執事がすることではない。 自分を抑えるのも執事として必要なこと。あまり深入りしてはお嬢様の私生活を妨害してしまうことになる。 修司は真奈美を部屋にあるベッドへと運んだ。 寝顔も綺麗だ… 18になる顔立ちには見えない。 そんなことを思いながら。
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