残照

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残照

残照 真っ白い 石畳の階段に 人間がひとり 腰掛けていた 夏の日差しが溢れていた 空は 青く どこまでも晴れていた 人間は 重い体に虚ろな心を抱え ただ空を 見上げていた 空は 素晴らしく 青く 晴れていたので かん と 音すら聞こえてきそうだ 光 溢れる世界が あまりにも 眩しすぎて 人間は 何も感じられないまま ただ空を 見上げていた
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