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部活の大会だったと思うのだが、市内学校から沢山の生徒が、会場に集まっていた。
自分達の出番まで外で待機していた場所か、会場まで部長の先導で移動していた先に、変に高笑いしている集団がいた。
進むに連れ、
「…点、…点」
と聞こえまた、高笑い。
「…点、げっ最悪!」
「おっ、マブい。…点!」
通り過ぎる人達に点数をつけていた。
負け惜しみではないが、つけている当人達も決して人様に点数をつけられるような容姿ではない。
ちょっと信じられないのは、男子に混じって数人女子もいた事。
しかも、率先して点数をつけていた。
別の場所を通りたかったが、単独で来ているのではなかったので、一人勝手な行動は取れない。
そうして、自分の番がやってきた。
「…点、さっきのブスよりマシか。」
だった。
聞こえない・傷つついてないそういふ振りでごまかし、自分を守る方法はとっくに身につけている。
平気、大した事じゃない。馬鹿な連中の言う事気にする事ない、すぐに忘れるよ。
そうして、汚いものに蓋をし隠すように記憶の奥底に沈めて…
ふとした時に、浮かび上がらない様に…
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