日常

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たまたまその辺りにいた茶髪のロングツインテールのジャッジメントはあの常盤台中学の制服を着た、いかにもお嬢様って感じの少女だった。 ジャッジメントとは、簡単に言うと街の風紀委員であると言える。 その隣にも一人常盤台の生徒がいるが腕章をしていないのでジャッジメントではなさそうだ。 てか朝見た女子だ! 「怪我人どうなんだ?生きてるよな?」 おれは他人事だが一応心配してまだ黒い煙が上がっている銀行を見続けて言ってみた。 「あ、もう一人ジャッジメントが!」 また巧がテンション高めな声で銀行の出入口付近を指差して言った。 そこには確かにジャッジメントの腕章をした、なんか頭で花を飼育している黒髪ショートヘアの女の子がいて、頭部から出血してうつ伏せに倒れている男性の頭に包帯を巻いて手当てをしていた。 更によく見ると、左腕、左脚から出血していた女子中学生もその横の壁におっかかって座っていて、出血箇所にすでに包帯が巻かれている。 「仕事早いなぁ。てか…あの子の頭の花…なに?」 おれは怪我人の心配より治療をしていたジャッジメントの女の子の頭の花の存在の…の、方が気になってしまっていた。 「すげぇ!あのジャッジメント強すぎる!」 またまた巧がテンション高めな声で銀行横の広い歩道で戦っていた常盤台のジャッジメントを指差して言った。 なんか強盗Aさんが地面にねじ伏せられてる。 そのとき、強盗Bさんがその女子の後ろから襲い掛かっていった。 「あぶ…」 玉木が微かに溢した台詞…言葉がとまるのも無理はない。 その女子はちょっと前かがみになりながらしゃがみこんだ後にパッと一瞬消えて強盗Bさんの真上に突如あらわれた。
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