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頭上から両足で強盗Bの後頭部を蹴り飛ばして着地した。
Bは顔からコンクリートに倒れこんだ。
「て、テレポーターか…てめぇ」
Bはうつ伏せに倒れ、鼻血を流しながら顔だけその女子の方に向けて言い捨てた。
「ほぅ。テレポーターか」
さっきまでテンパって意味不明な行動ばかりしていた伊藤が落ち着いてつぶやいた。
右手の人差し指と親指で顎をつかむようなポーズ付きで…。
「あ、強盗Cが一人逃げ…」
ズドーン!!
おれが喋りきる前にバチバチと光るものが銀行のすぐ横から一直線にすごい速さで飛んでいき、車に乗って逃げ始めていた強盗Cを車ごと吹っ飛ばした。
車はきりもみ(スクリュー回転)して、なんと俺たちの方まで飛んできた。
「え?」
おれは一瞬金縛りにあった。
「逃げろー!」
巧の一言でおれはハッと我に返り慌ててつまづき、前かがみになったが手を地に着いてまでしてなんとか避けきれた。
「あっぶなかったー」
おれがホッとしていると
「ごめん!アナタ達大丈夫?」
なぜかジャッジメントと一緒にいたさっきの女子(茶髪のミドルストレートヘアで、常盤台中の制服着用)が、堂々と道路を横断して小走りしながら誤ってきた。
「え?今のおまえがやったの?」
その女子がこっちまで来て立ち止まった時に、おれは聞いてみた。
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