日常

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玉木の能力はメカハンター(機械を操る能力)。 機械と分類されているものを直接見て触ることで自由に動かせるようになる。 ただ…街中にある機械類はほぼ全て所有物なため、能力を使うと犯罪になる。 俺たちは今、四車線ある広い道路の脇の歩道を歩いている。 街は大都会と言えるくらいで、高い建物がずらりと並んでいる。 しかし自然を感じさせるような電力発電用の高い風車も所々に見受けられる。 「おぃ、まだつかないのか?」 四人でぶらぶら歩いていた中、五分も経ってないにも関わらず伊藤が立ち止まってそう言ってきた。 「あ、そこで休んでてもいいよ」 おれは前を向いたまま足を止めずに言ってやった。 それは優しさからでた言葉ではない…。 「そうか。なら少し休もうか…ってちょっと待ておまいら!」 伊藤が足を止めたにも関わらず、俺たち三人は打ち合せていたかのように誰一人立ち止まらない。 「冗談だよ」 おれは立ち止まり、振り返って言った。 「ハハハッ!どんまい伊藤泣くなって」 巧が笑い飛ばしながら伊藤の肩に手をあててそう言った。 「泣いてなんか…ひぐッ…ないもん…んぐ」 酔ってるの?泣いてるの? ドカーン!!! なんと突然反対側の歩道の方にある銀行が爆発した。 俺たちは一斉にそっち側を向いた。 「え?やばくね?」 玉木が思わず口にしてしまったが、爆発に巻き込まれて怪我した一般人が三人いて本当に危険な状況だ。 爆発させた犯人らしき三人が揃ってでてきたその時… 「ジャッジメントですの!おとなしくしなさいな」 「あ!ジャッジメントだ」 巧がそのジャッジメントを指さしてテンション高めに叫んだ。
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