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「アラン~っ、
お前いいかげんにしろよな~」
ある小さな島の
ある小さな街にある
ある小さな学校。
その学校は今日も
先生と生徒たちの会話で
にぎわっていた。
「えっ!?
もしかしてボク、また…??」
ボクはギクッとして
先生の顔を見つめた。
今日はテスト返却日なのだ。
そして明日からは夏休み。
だから気分はワクワクだ。
ワクワクな…ハズが…
「もしかして、じゃねーぞ!
お前これで赤点何度目だよ?
夏休み補習やるか?」
先生がボクの答案を
ボクの顔の前に突きつけながら
意地悪っぽく言う。
―…16点。
突きつけられた答案用紙には
赤ペンで大きく
そう書かれていた。
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