出逢い

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「16!? お前どんだけバカなんだよ?」 「…なっ!?」 いつの間にかボクの背後には ニックが立っていて ボクの答案を覗き込んでいた。 「ちょ…っ、 なに勝手に見てるんだよっ!?」 ボクは慌てて 先生の手から答案用紙を奪って 机の中にしまいこんだ。 「別に隠す必要ないだろ? お前のバカは 周知の事実なんだから。」 「ばっ、バカバカ言うな!」 「事実を言ってるだけだ。 ったく… どうやったら赤点なんか とれるんだ?」 「うるさいっ! 問題が難しいんだよ!」 「俺からしたら 赤点とることの方が 難しいんだけど?」 「イヤミかそれは!?」 「イヤミ? 勘違いされては困る。 俺はただ…」 「ちょっとニック! そんな言い方、 アランがかわいそうよ! そんなに言うならあなたが 教えてあげればいいじゃない!」 リンダが入り込んできてくれた。 「あん? リンダだってコイツのこと バカだって思うだろ?」 ニックが ボクを指差しながら言う。 「ちょっ… ニックお前黙ってれば 言いたい放題…っ」 ボクはニックを睨んだ。 「だから2人ともっ… やめてってば!」 「まぁまぁ落ち着けって」 ボクたちのやりとりを見てた 先生がボクたちをなだめる。
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