出逢い

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ボクは公園のはじに置いといた 自転車のところまで行き、 カバンをカゴに入れ、 鍵を入れようとした。 そのとき 『クゥ~ン…』 なんとも言えない 切ない鳴き声が聞こえてきた。 「えっ?」 ボクは驚いて辺りを見回した。 けれど何もいない… 「なんだ…?」 自転車から離れ、周辺を うろついてみる。 『クゥ~…』 「あ…」 真後ろで鳴き声がした。 振り返ってみると ダンボールに入れられた 白い仔犬がいた。 「い、イヌ…??」 ボクはゆっくりと近づいていって そっとイヌの前にしゃがんだ。 『クゥ~、クゥ~ン…』 切なげな鳴き声で 潤んだ瞳でボクを見上げてくる。 真っ白な毛並みで チワワくらいの大きさ。 「可愛い…」 ボクは仔犬に見とれた。 「誰だよ…こんなヒドいこと…」
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