熱いアイスに冷たいスープ

2/3
前へ
/116ページ
次へ
「他に洗濯するものは?」 「あ、ヒョン!!このシーツも!!」 声を一応かけてみれば、ユノの部屋から、ひょっこり顔を出したユチョン。 渡されたのは、2枚のシーツ。 多分1枚はユノので、 もう1枚はユチョンのだろう。 「落とすの大変だと思うけど、頑張って。」 ユチョンはにっこり笑ってまたユノの部屋へ。 あいつ、また懲りずに女連れ込んでたのか。 事情後によく漂う香りが、ユチョンのシーツに染み付いてる。 鼻を掠めるその香りに、眉が寄るのがわかった。 「ジェジュンヒョン!!こっちは片づけ終了したよ?」 一階から声が聞こえて、下をのぞけば、ジュンスが綺麗になった部屋でぴょこぴょこ跳ねていた。 「うわ、すっごい綺麗じゃん。ユノの部屋とは大違い。」 「でしょ!?ユノヒョンの部屋はどう?」 「ユチョンとユノが頑張ってるよ。」 「ヒョンはなにしてるの?」 「…………現場監督?」 そう言ったら、馬鹿ヒョン!!って怒鳴られた。 いや、いつもなら立場が逆なんだけどさ。 何せ明日は1ヶ月だけの、新しい家族がくるわけ。 で、ジュンスは自分より年下が来るもんだから、張り切っちゃってるんだよね。 いや、ジュンスは4、5歳のガキじゃないからね? 一応言ってはおくけど。 ちゃんと成人した立派な大人だからね? 洗濯機が終了の合図音を出したのと、ジュンスに対しての俺のため息が出たのとは、ほとんど同じだった。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

994人が本棚に入れています
本棚に追加