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「他に洗濯するものは?」
「あ、ヒョン!!このシーツも!!」
声を一応かけてみれば、ユノの部屋から、ひょっこり顔を出したユチョン。
渡されたのは、2枚のシーツ。
多分1枚はユノので、
もう1枚はユチョンのだろう。
「落とすの大変だと思うけど、頑張って。」
ユチョンはにっこり笑ってまたユノの部屋へ。
あいつ、また懲りずに女連れ込んでたのか。
事情後によく漂う香りが、ユチョンのシーツに染み付いてる。
鼻を掠めるその香りに、眉が寄るのがわかった。
「ジェジュンヒョン!!こっちは片づけ終了したよ?」
一階から声が聞こえて、下をのぞけば、ジュンスが綺麗になった部屋でぴょこぴょこ跳ねていた。
「うわ、すっごい綺麗じゃん。ユノの部屋とは大違い。」
「でしょ!?ユノヒョンの部屋はどう?」
「ユチョンとユノが頑張ってるよ。」
「ヒョンはなにしてるの?」
「…………現場監督?」
そう言ったら、馬鹿ヒョン!!って怒鳴られた。
いや、いつもなら立場が逆なんだけどさ。
何せ明日は1ヶ月だけの、新しい家族がくるわけ。
で、ジュンスは自分より年下が来るもんだから、張り切っちゃってるんだよね。
いや、ジュンスは4、5歳のガキじゃないからね?
一応言ってはおくけど。
ちゃんと成人した立派な大人だからね?
洗濯機が終了の合図音を出したのと、ジュンスに対しての俺のため息が出たのとは、ほとんど同じだった。
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