ワタルの夏休み

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「このばかナルっ! 必殺、ワタルくんパーンチ!!」 「ぐはっ!」 気持ち悪すぎて思わずなぐっちゃった。 倒れ込むナル。 「わー、ナイスストレート」 パチパチと拍手するソラ。 「んもー!俺はワタルのためを思ってやってるのにーっ!!」 プンプンと怒るナル。 そうだよね。 僕のためにやってくれてるんだよね。 「ごめんなさい」 いちおう謝った。 「しょうがないなあ。 でも、練習になりそうもないな」 ナルは腕を組む。 「やっぱり僕、直接言えるかわかんない…」 りいを前にして、しゃべらせてもらえるのかも怪しいのに。
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