ワタルの夏休み

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「じゃあメールはどう?」 イチヤがふと気が付いたように言った。 「メール…」 いいかもしれない。 りいから毎日メールがくるけど、いそがしくて毎日は返してないんだよね。 「そうと決まったら文作りだ!」 僕はケータイを開いた。 受信履歴はりいでいっぱい。 「わーお」 ソラがそんな僕のケータイを見て驚いている。 「貸して!」 ナルにケータイを渡すとピコピコと文章をうっていた。 どうなるんだろう…? 「………出来た!」 なんだか、嫌な予感。 だってナルが作ったんだよ? 「いきまーす。 "いきなりごめん。りいのこと、好きだよ。でも僕、結婚は考えられないんだ。ごめん。"」 いや、これじゃあぜったい… 「中々の力作だろ?送信☆」
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