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レイはゼロに右手を差し出す。 ゼロはこちらこそよろしくな、と言ってそれに応じた。 それから彼らは森を抜けるため歩き始めた。 彼らに付いてくように、いや彼、レイに付いてくように蝶も飛び始める。 道中、ゼロはレイに彼らが向かっている場所、施設というものを説明してやった。 ゼロの言う施設というものは傭兵施設のようで、彼はそこの訓練兵のようだ。 やがて、彼らは森を抜けた平原へと出た。 「ほら、あそこだ。あれがオレのいる施設だ」 と、平原に出たところでゼロが指を指し声を上げる。 指した方をレイは見てみる。 平地に黒金色の壁が円を造っていた。 その中には居住地と思われる建物や、ビルのような建物まであった。 色々な建物があったが、レイがまず目に入ったのは五つの巨大な柱。 あれは、一体なんだろうか……。 そんなレイの疑問にゼロは答えてくれた。
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