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宗景「うむ。保護しやすいし、思い出したらすぐに聞けるしな。何より城下は危険じゃ。他国の者も出入りしておる。」
危ないかもしれんが
それは絶対無理だ
住む場所はないが
この城に
住むぐらいなら
野宿したほうが
マシだぜ
俺はちっさな
脳みそを
フル回転させ
理由を作った
「私ノ国デハ庶民ノ生活シテマシタ。ココデモ庶民ノ生活シタホウガ思イ出シヤスイデース」
宗景「ほう。それはそうじゃのぉ。ではどこかあてがあるのか?」
………………ない
どうしよう……
仕方ないな
千のほうをチラッと見てすまないと思いつつ
「コノ娘ト暮ラシマース」
と言った。
宗景「娘。よいのか?」
千は急に聞かれ
おどおどしながら
千「はぃ。」
とつぶやいた。
これで「住」は安心だ
宗景「まぁよい。儂は技術が欲しいだけじゃ。それでは記憶が戻るまでその娘と暮らすがよい。ほれ、生活費じゃ」
そういうと宗景は
巾着を投げた
巾着はけっこう
パンパンで
重かった
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