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部屋に二人きり、そして男女。変な考えが頭をよぎる。
いや、待て待て。そんなやましいことをしたらこの先こいつとどうなるかわからない。
いや、しかし……。
「ねえ、あんた。変なこと考えてない?」
「…えっ?」
思わず動揺してしまった。やばい、気付かれたか……?
「いやぁ、あんたいやらしい目つきしてたからね、あー怖い怖い。」
「何を言ってるんだお前は…」
図星だった。こいつは予知能力でも備わっているのか?
昔から何を考えているのかよくわからない奴だったのはある。
「そういえば、あんた、いつも長谷川くんと学校来てないっけ?」
「ん?……あぁ、そうだけど?」
「大丈夫なの?」
「ん?何が?」
「私と一緒に学校行ったら長谷川くんが……ねぇ?」
「あ……」
盲点だった…。そうだ、長谷川はいつも時間になると俺んちの前で待っている。
そんなところに柚木と俺が家から出てきたら……何を言われるかわからん。
ふと、時計に目をやるともう長谷川が来る時間だった
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