第二章【登校】

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いつの間にか薄暗かった空は明るくなり、太陽が昇り、気温も上がりつつあった。 だが、さすがは冬。寒さは厳しい。 家の前の坂を上り、バス停に着いた。学校へはバスを使って通学している。 バス停に着き時刻表を見ると、まだ時間が有るようだった。 「なあ京本―。お前誰と文化祭回るんだ?」 柚木が即座に俺と目を合わせる。何かアイコンタクトを送っているがどっちの意味なのかわからない。 言うなって意味なのか?いやそれとも長谷川も混ぜろって意味なのか? だが今はそんなこと考えている暇じゃない。 だがしかし、俺と柚木が回るということを長谷川に言ったらこいつは何と言うか…。
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