第一章【不気味な朝】

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 俺の高校と同じ制服の女子がいるではないか。 「誰だ……?」 俺は無意識に小声でつぶやいてしまった。 この時間というのもあってか、なぜか気分が高まってきた。 気がつけば木に隠れていた。 何をしているんだ、俺は。情けない、動揺なんてしていない。 「話しかけてみるか……」 また無意識に小声でつぶやいてしまった。 俺はいかにも冷静を装い、極力自然な形でその女子の顔を確認した。
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