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(ここは……どこ……?)
真っ暗な空間にいるのは沙奈一人だった。
誰もいない、何も聞こえない空間
自分が立っているのか、倒れているのかもわからない不自然な感覚が体に纏わり付いている
「誰か、いないの……?」
不安感からか、沙奈は誰もいない空間に向かって問い掛けていた。
返事など返ってくるはずがない、そう思いながら
『だぁれ?』
「っ……!?」
不意に返された返事は沙奈のすぐ真後ろからだった。
振り返るとすぐ後ろに、逆さまの幼い少女の顔があった。
「きゃっ!?」
驚いて後ろに下がろうとしたが何かにぶつかった。
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