第零話【繋ぐモノ】

2/2
前へ
/277ページ
次へ
漆黒の空・・・ 燃え上がる地獄の業火・・・ 数千を越える魔物 その中心にいる二人の男・・・・ 「やっと・・・復活しやがったな!魔帝ネグロス!!」 強大な魔力を有する蒼髪の暗黒竜・・・ 本来の姿・・・漆黒の身体・・・紅き眼と翼・・・20メートルを超える強大な竜の姿になりて・・・言葉を紡ぐ・・・ 対峙する者は・・・静かに笑う・・・ 二人の1000年越しの死合いが雷鳴と共に・・・・ ・・・・・・ 「!?・・・・お父様・・・・」 金色(こんじき)の髪をした少女は、果てしなく永久(とわ)に続く空を見上げる その手には大切なペンダントを握り締め 彼女の生きる目的・・・・暗黒竜をその手で葬り去るため・・・その手を魔物たちの血に染め 彼女は新たな、そう彼女と彼女の父と同じ紅(あか)き眼からとった・・・名を掲げ・・・ 小さな両手に拳銃を握り締める・・・ 男は愛した女の死を身体に刻み込み 少女は愛を与えてくれた女性(ひと)が死んだ理由を知るために 全てを破壊するためだけに生まれてきた男 その男の娘・・・・ 二人に比べれば弱く・・・儚い・・・女性 だが彼らは・・・ 彼女によって・・・人と共に生きるということを知る・・・ 人と触れあうことの幸せを・・・
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加