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カオス「魔神ね~・・・少しは退屈しのぎになるか・・・」
カオスは自分を殺しにくる魔神に期待していた・・・少しは退屈しのぎになるだろうと・・・
それから数日・・・
「カ、カオス・・・」
母親が珍しく話しかけてくる
カオス「あん?」
「そ、そのね・・・今日・・・」
今日はカオスを殺すために雇った魔神とやらが来る日だ・・
「その、死霊山へ・・・すこし探し物に行ってもらいたいの・・・」
母親はうつむきながら話す
カオス「・・・なんで今日なんだ?今日は・・・」
そこまで言ってカオスは言葉を止める
カオスはたまたま立ち聞きしたため自分を殺しにくる魔神のことを知っていたが、母親たちはカオスが何も知らないと思っていた
「えっと・・・今日じゃないと・・・ダメなの・・」
「お、おい!何を言っているんだ!?フローラ!」
母親の名前はフローラという。父親があわてて母親を止める
「け、けど・・・あなた・・・。私は・・・」
なんだかんだ言っても母親ってことか・・・くだらねぇな・・・
カオス「今日でなくていいだろ?明日行ってきてやるよ・・・」
そういってカオスは家を出て行った・・・
正直カオスは楽しみであった・・・自分を殺しにくる魔神がどれほどのものか・・・
それから5時間がたった・・・
村の真ん中で昼寝をしていたカオスの周りに村人たちが集まりだす
カオス「・・・」
カオスは目を閉じたまま動かない・・・
「カオス・・・」
村長らしき人物が声をかける
カオス「・・・なんだ?」
カオスは上半身を起こしながら村人を見渡す
その中にひときわ巨大な男がいた・・・これが自分を殺しにきた魔神だと即座にわかった
漆黒の羽と金色に角・・・そして3メートルを超える巨体・・・
カオスも2メートルちかくあるが・・・その体躯は圧巻であった・・・
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