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（・・・・なんだ？・・・なんで俺は戦ってんだ？
強いな・・・けど・・・俺を殺せねぇのか・・・
・・・なんだ・・・これ・・・つまんねぇな・・・）
魔神が近づいてくる・・・
ルドー「とどめを刺してやろう」
魔神の右腕に魔力が集中していく・・・
（つまんねぇ・・・）
魔神の右腕がカオスに向けて振り下ろされる
「カオス～！！」
カオス「なっ！？」
魔神の右腕はカオスに届くことはなかった・・・
カオスの母、フローラの腹を貫通して止まっていた・・・
「フローラ！！！！」
父親が叫ぶ
ルドー「何故邪魔をする？女・・・」
カオス「何してんだ？アンタ・・・」
フローラ「・・・ごめんね・・・カオス・・・」
カオス「・・・」
「フローラ！フローラ！！」
父親が母親の身体を治療しようとするが・・・傷は深く・・・命をつなぎとめるのは不可能であった
カオス「俺を殺したかったんじゃないのか？」
カオスは淡々と話す・・・
フローラ「・・・私達は・・・私は・・・貴方が怖かった・・・。けど・・・それでも・・・たまらなく愛（いと）しかった・・・」
カオス「・・・」
フローラ「ふふ・・・母親らしいこと・・・何もしてあげられなくて・・・ごめんね」
カオス「・・・母さん・・・」
フローラ「！？嬉しい・・・初めて・・・母さんって・・・」
フローラはそう言って息絶える
父は母親に抱きつき涙を流す
村人たちも・・・フローラの行動に驚愕しながらも・・・その死に悲しみを覚える
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