憂鬱な朝

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俺が借りているアパートと学校までの距離は、走れば余裕で間に合う程度のモノなのだが、若干の焦りを感じていた。 毎朝恒例の“勧誘”が俺の登校を邪魔するからだ。 俺は急ぎながら学制服に着替え、教科書を乱暴にカバンの中へ放り込む。 朝食はロールパンを口一杯に含むとそれを牛乳で流し込み、足早にアパートを出た。
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