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―真っ暗な部屋―
「閉じ込められたね」
「閉じ込められたわね」
「閉じ込められタナ」
「閉じ込められまシタ」
「……」
因みに、言った順番はアル、ウィンリィ、リン、ランファン、そして黙っているエド。
「だから、僕は罠だって言ったのに」
ハァ~と溜め息をつくアル。
「確かに…」
「あれハ…」
「そうでショ…」
アルに同意する座り込んだエド以外の面々。
「だぁ―――!!
うるさい!うるさい!
しょ―がねぇだろ!!こっちにしか道がなかったんだから!!!」
「だからって、慎重に行けばいいでしょうが!!ヅカヅカ先に突っ走って!!」
ガンッ!!
怒鳴るエドをスパナで殴るウィンリィ。
「いッ――――!!」
屈むエドの後ろの壁から
『ごきげんよう、諸君』
スカリエッティが画面上に現れた。
「やっと、親玉のお出まシカ」
画面の前に立つリンにスカリエッティはほぅと言う。
『なぜ、私が親玉だと?
ナンバーズかもしれないじゃないか』
「いや、仮に親玉じゃないとしてもナンバーズではないな。
“感じる”のが違うかラナ」
細目を少し開くリン。
ニヤッと笑うスカリエッティ。
『君はそんな事も分かるのかい。
いや、やはりこの世界は素晴らしいな』
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