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突然の開戦宣言。
破壊王軍の進撃により、国は猛威にさらされていた。
他国との親睦のために戦力の要となる者達が留守の間を狙われた事、さらに創造王の国は自衛のみ軍しか居らず、それが仇となり圧倒的な戦力不足だった。
そして、場所は王の間。
そこには、玉座に座る白い髪の王の姿があった。
その両側には、この国を古くから支えてきた重臣や騎士達が並び、会議を行っていた。
「どうするのだ!!
我等に戦う力は少ない!!
更に騎士達の大半が他国への和平に出ているのだぞ!」
「だから、それをどうにかするために今、話し合っているのではないか!?
では、何か!?降伏しろとでも言うのか!?」
「なッ!!バカな事を申すな!!
そんな事ならあの王を道連れに死んでやるわ!!」
罵声にも聞こえる重臣や騎士達の声。
そんな中、一人の黒髪に赤い目、全身を白で統一した服装の男性が数歩前に出て、罵声を止める。
部屋にいる全員の視線が男性に向いた。
男性の名前は、ゾルフ・ジェイ・シムリー。
国軍二番隊騎士長である。
国軍全十二番隊中、唯一国に残っていた騎士長だ。
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