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「貴様!!シムリー、血迷ったか!?それがどれ程の事を意味するか分かっておるのか!?」
「そうだ!!
我らは、他国との親睦を重んじ、武力は自国を守る為だけに使い、質量兵器最悪の術『錬金術』を使わずにやってきた!!」
「その様なモノをもし使ってたら、人々は恐怖し、また戦争の渦に我が国は巻き込まれるぞ!!」
重臣達が言う事はあっている。
一握りの国を除き、ほとんど和平が進んでいる国は『錬金術の矛先になりたくない』、ただそれだけのために和平に応じていた。
その様な状態で、もし錬金術を使えば、結果は誰でも分かる。
「なら、どうするのです?
他にいい方法がありますか?現に敵国は、もう既に領土を侵し、攻めてきているのですよ!!」
「ぐッ……」
シムリーの言葉に静まり返る王の間。
バンッ!!
その時、扉が勢いよく開けられ兵士が一人入ってきた。
背中には無数の矢が刺っていた。
王の一番近くにいた騎士姿の白髪の男性が兵士に駆け寄る。
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