始まり

6/9
前へ
/19ページ
次へ
「貴様!!シムリー、血迷ったか!?それがどれ程の事を意味するか分かっておるのか!?」 「そうだ!! 我らは、他国との親睦を重んじ、武力は自国を守る為だけに使い、質量兵器最悪の術『錬金術』を使わずにやってきた!!」 「その様なモノをもし使ってたら、人々は恐怖し、また戦争の渦に我が国は巻き込まれるぞ!!」 重臣達が言う事はあっている。 一握りの国を除き、ほとんど和平が進んでいる国は『錬金術の矛先になりたくない』、ただそれだけのために和平に応じていた。 その様な状態で、もし錬金術を使えば、結果は誰でも分かる。 「なら、どうするのです? 他にいい方法がありますか?現に敵国は、もう既に領土を侵し、攻めてきているのですよ!!」 「ぐッ……」 シムリーの言葉に静まり返る王の間。 バンッ!! その時、扉が勢いよく開けられ兵士が一人入ってきた。 背中には無数の矢が刺っていた。 王の一番近くにいた騎士姿の白髪の男性が兵士に駆け寄る。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加