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「どうした!?
しっかりしろ!!?」
兵士は部屋に数歩入ると崩れおち、白髪の男性が抱き起こす。
「ハァハァ、報告…します……。
“将軍”“忍”の負傷により、撤退を余儀無くされ、……現在、最終防衛線で“軍師”の指揮の元、なんとか防衛線を維持。
ウグッ、……お早くお逃げ下さいとの軍師様の伝言です…」
兵士は、そこまで言うと息をひきとった。
白髪の男性は兵士を寝かし、自分のマントをかけ、近くの兵士に連れていくように指示をだした。
ざわつく王の間。
「最終という事は、すぐそこではないか!?」
「くそッ!他の騎士長達は間に合わない」
シムリーは、静かに玉座の前に歩いていき、片膝をつき、頭を下げる。
「我らが王『創造王』よ。ご決断を……」
その瞬間、周りは静まり返り王の決断を待つ。
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