不名誉な二つ名

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この広大な大陸の名前はセントガルド。 人間をはじめエルフや精霊、危険な魔物まで様々な種族が暮らしている。 人間は危険な魔物に対抗する為に『魔術』を編み出し、それによって外敵から身を守り、街を築いて徐々に繁栄してきた。 おれの名前はシン=リスレクト。 とある街でギルドに所属している銀髪紅眼の16才。 ギルドってのは危険な魔物の討伐から、貴重な薬草の採取、さらには子守までする何でも屋みたいなもんかな。 今日は依頼も受けてないし、昼メシでも食べようと街中を歩いていると… プルルル…プルルル… ケータイのコールが鳴った。 ケータイってのは、『携帯通信機』の通称で離れた相手と会話する術式が組み込まれている。 あとは文字を送るメール機能なんかも使える。 とりあえずケータイのディスプレイを見て通信相手を確認すると… 「なんだ師匠か…」 プルルル…プル…バキッ…ポイッ 「ま、どうせいつもの気まぐれだろ。 へんっ!腹も減ってるのにいちいち相手してられるかよ! 用があるなら自分で来やがれ!」 ムカつく名前が表示されるケータイを気分のままにへし折って道端のゴミ箱に放り込む。 …うん、ケータイは強敵との死闘の最中に大破したことにしとこっと。image=355281576.jpg
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