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「ちっ!このバカ弟子が!
無視してんじゃねぇ!」
「ぐぎゃっ!?」
ケータイをポイ捨てして、歩きだした瞬間いきなり何者かに背後からぶん殴られた…
…ちくしょ~…ほんとに現れやがった…
「いでで…
くそう…なんで師匠がここにいるんだよ…」
「あん?
わざわざ転移して来てやったんだからありがたく思え!あははっ!」
空間転移は術者のイメージを頼りに次元を飛び越えるかなり高等な魔術なんだけど…
「しょうもない事にわざわざそんな高等魔術使うなっ!
ってか、師匠はどうやって転移したんだよ…?」
…たしか転移って行ったことある場所しか、行けないはずなんじゃ…?
移動中のおれの背後にどうやって転移したんだ…?
「あん?術式イジって、好きな座標に転移できるように改良しただけだぜ?
ま、今回はお前の魔力を感知して座標を設定して転移したってだけの話だな」
この国の魔術の最先端とも言える王国魔術研究院の連中が聞いたら、腰抜かすような事を当たり前の顔して言いやがる我が師匠。
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