不名誉な二つ名

4/14
21527人が本棚に入れています
本棚に追加
/387ページ
おれの師匠はこの大陸のトップ5に数えられるほどの超一流の魔術師だ。 …かなり…いや、致命的に人間性に問題があるんだけどな… 魔術の才能ってのは大まかにいえば、使える属性の数に反比例する。 属性は火、水、風、地、光、闇の6属性で、複数の属性の資質があるほど、才能は分割されて弱まってしまう。 だいたいの人は2~3つの属性の資質を持つんだけど、師匠は『水』の属性の資質しか持ってない。 かなり稀だけど、師匠みたいにその属性のみに特化した資質を持つ人は敬意と羨望を込めて特別に『イノセント』って呼ばれいる。 『イノセント』はその属性の魔術の習得や使用が通常の人より容易で、術の効果も高くなるって特徴がある。 ちなみにおれ、シン=リスレクトはイノセントよりもさらに珍しい資質… それこそ歴史上数人しか確認されていない資質を持ってる…。
/387ページ

最初のコメントを投稿しよう!