不名誉な二つ名

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「あははっ! お前の汚れた心もこれで綺麗になったな! んじゃ、客も待ってるし行くぞ」 洗濯地獄からなんとか生還して、空気のありがたみを噛みしめるおれを眺めて師匠はけらけら楽しそうに大笑いしやがる。 …ち…ちくしょ~… 水から放り出される瞬間に水球が髪や服の水分を吸い取る芸の細かさが余計に腹立つなぁ… …どうすりゃこんな精密な魔術が使えるんだよ… 「ゼェッ…ゼェッ…き…客って…ブハァッ…なんの話だよ…」 「ま、ちょっとした知り合いに物好きなじじいが居てな。 お前の話をしたら、一度会ってみたいんだとよ」 …う~ん、見ず知らずじーさんに興味もたれても嬉しくないな… 「じじいの用件は会って直接聞くんだな。 とりあえずギルドに転移するぞ」 …という訳で、師匠に掴み上げられておれと師匠が所属するギルドに転移した。
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