出会い

2/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
《5年前―》 今までの家を出発し、 これから住む家までの道程で 「う゛ぅ~~~っ」 私は友達と離れるのが寂しく、溢れる涙をお母さんの服に染み込ませていた 「梨凜、着いたわよ」 お母さんの声と体を揺する動きで重たい瞼を開けながら 「ん~~~」 唸りながら体を起こす 「っい…た~?」 「そうよ!」 ウキウキと楽しそうなお母さんに、 ニヘラっと笑うとクスクスと笑われ 「元気になったみたいで良かったわ」 そう言って車を降りるよう促された .
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!