花と君と学園と 蓮

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[2-B 教室] 席は決まってないのか自由に座っていいらしい。 時間もないので窓側一番後ろの席を確保した。 近くに座ろうとする奴にガン飛ばしていると隣は空席になった。 男「HR始めるぞ、全員席は決まったか?」 教室のドアを開けスーツ姿の30代の男が入ってきた。 恐らく担任だろうな。 全員が座った所、隣は空席だった、楽でいい。 担任「えー、ここのクラスの担任を務める桐山だ、よろしく」 長ったらしい入学式という鬱なイベントの次はお決まりの自己紹介か、面倒な。 桐山「よし、右から順に自己紹介だ」 一番最後だし、教室のメンバーなどに興味が無い。 さっさと惰眠を貪るとしよう。 目を瞑り机にうつ伏せになると知らない声が遠くに聞こえる。 暫くたち霞んできた意識の中、一人の少女の声がやけに大きく響いた。
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