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「先生、具体的に何をすればいいんでしょうか。」
「うん、いい質問だね。
まずは…そこのひなたぼっこしてるおじいちゃん。」
「んぅ?」
「やることやったら寝てようが何してようが構いませんから。」
掌を地面にかざす。すると意図した通りに土色の塊がむくむくと起き上がる。2メートル超えの土人形が3体。そこそこの強度はあります。
「うーわぁ…」
「ミヤすごいっ!これ動く?しゃべる?登っていい??」
「ダメです。」
「のっぺらぼー。顔描いていいか?」
「そうゆー用途じゃないんです残念ながら。顔とか必要ないから。
その人形倒してください。クリティカルヒット与えれば一撃で倒せます。」
「…くり?」
「うんまあ地道にダメージ与えてればその内倒せます。」
「よくわかんねぇけど、わかった。」
「えっ、どっちなのキャプテン!?」
「藍那さん、リーダーの心配してる場合じゃないですよ。」
「オレもなんかやるの??」
「もちろん。俺と組んで防御魔法の練習。」
「魔法?やるやる~!」
「あのー…俺は?それとさっきから茉絢の姿が見えないんですけど…」
「ああ、絢くんなら心配ないです。お散歩でしょうな。」
「さ、散歩…?」
「それから愁さんは本読んでて。今後のヒントとか見つかるかも知れないから。」
「あー、うん。」
「ちなみにいま手元にある本の他にもいろいろ種類あるらしいから。」
「そうなの?」
愁さんが下げてる斜めがけのカバンの中に収納されてることを教えてあげた。
「ただし一度に取り出せるのは一冊だけ。」
「四次元ポケット、みたいな?」
「まあそんな感じかな。あとは自分で調べてみてね。」
「はーい。」
「じゃあ藍那さん、始めましょーか。」
「おーーー!」
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