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「へっ?え、なにっ!!」
にゅっ、と腕が突き出して、
それからズボってひとの頭が…っ
…つうか見たことある茶髪。
「ミヤっ、
あーっ、しゅうちゃん起きたんだあ☆
おっはよ!」
現れたのは頭と服にいっぱい葉っぱくっつけて、やたらテンション高い藍那くん。
「ぅ…、お…はよ」
「ふふっ、愁さんビビり過ぎー
おかえりなさい。どうでした?」
「あのね!洞窟見つけたよーっ」
「洞窟?」
「そんなに深くなさそうだし、入ってみようってリーダーが!」
「わかりました、行きましょうか。
愁さんも起きたコトだしね。」
トン、と身軽に地面へ降り立つ。
「ほらほら、しゅーちゃん行くよーっ」
「あ、うん。」
差し延べられた手を握って恐る恐る立ち上がる。
足の下には本物の土の感触。
当然裸足なワケだ。
まあ、怪我しそうな危ないもんは落ちてなさそうだけど…
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