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「しかし、被害者の荷物はコテージに残されていました。被害者は免許証も携帯していた様です。身元を隠すとしたら随分と中途半端ではないでしょうか?」
「そんなこと、犯人を逮捕してから聞けばいい」
夏木はそれだけを言うと外に出て行った。音村から聞き出した男の容姿を元に、逃げた男の緊急手配をかけようというのだろう。
「音村さん」
松原巡査が音村に話しかける。
「なんです?」
「おかしいと思いませんか?」
しかし音村は松原巡査の言葉にあきれて応えることが出来なかった。
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