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「それじゃあね」
松原の言葉に対し、祐輔は子供には不釣り合いな表情で悩み出した。そして、数分して考えがまとまったのか、目を輝かせると、
「大畠は清水を殺すような動機はあったの?」
「それが不思議なんだがな、二人の知り合いは二人の間にそんな気配を感じなかったと話しているんだ」
的を外していない質問に松原は感心しながら応えた。
「じゃあ、動機は分かっていないんだね」
祐輔は得心した様に頷く。その姿が意外と様になっている事に、松原は少し驚いた。
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