第二の被害者の問題

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 次の日、松原は押し入れの奥に仕舞ってしまっていた捜査手帳を引っ張り出してきた。もちろん、孫と事件の話をした事により事件が再び気になり出したからだ。  立場上、当時から第一線に立って捜査をしていたわけではないが、それでもいろいろな情報がその手帳には集められていた。その内容を読んでいるうちに少しずつ当時のことを思い出していく。当時から、犯人はどうして被害者の首を切ったのかについて、深く悩んでいたことがその手帳からも伺えた。
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