反撃用意

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アリスはいない。 白雪姫は自分が眠っていたと思われる場所を見る。 「………」 そして、手に持ったりんごを目の前まで近づける。 りんごを持つ手から力があふれる。 その力はりんごを侵食した。 「毒に侵され眠ったプリンセスは『毒』の能力を扱える…」 みるみる内にりんごは毒毒しい色へと変化した。 「力が使える…小人の森のはず…やっぱり『権利』はまだアリスに……」 りんごを落とした。 落ちた場所の草は枯れた。 「たしか、アリスは全ての『権利』を集めて、物語を書きかえるって言っていた…まだ書きかえられた様子はないけど…」
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