16人が本棚に入れています
本棚に追加
アリスはいない。
白雪姫は自分が眠っていたと思われる場所を見る。
「………」
そして、手に持ったりんごを目の前まで近づける。
りんごを持つ手から力があふれる。
その力はりんごを侵食した。
「毒に侵され眠ったプリンセスは『毒』の能力を扱える…」
みるみる内にりんごは毒毒しい色へと変化した。
「力が使える…小人の森のはず…やっぱり『権利』はまだアリスに……」
りんごを落とした。
落ちた場所の草は枯れた。
「たしか、アリスは全ての『権利』を集めて、物語を書きかえるって言っていた…まだ書きかえられた様子はないけど…」
最初のコメントを投稿しよう!